選挙解体新書

地方選挙の解説、最新の選挙科学の研究、そして選挙の独自分析を紹介してます。

【石田氏、初当選】神栖市長選2017、候補者3人の経歴紹介

 

11月12日告示され、19日に選挙が行われた神栖市長選挙。

 

新人の石田進氏が初当選を決めた。

 

1 いとう大    無所属新12,870票
2 石田進     無所属新22,933票
3 さかいがわ幸雄 無所属新5,719票

神栖市長選挙/ 茨城県神栖市

 

当選者の経歴は以下の通り

 

 

当選 石田進(いしだ・すすむ)氏

http://www.ibaraki-jimin.jp/control/upload/img_20150121092639.jpg

 

 銚子商業高等学校・東海大学政治経済学部卒業。波崎青年会議所に入所。波崎ふるさと塾長、波崎青年会議所理事長などを経て、波崎町会議員に。その後、合併特例により、神栖市市議会議員となる。2006年には、自民党から茨城県議会議員選挙に立候補し、初当選した。その後2010年、2014年の選挙でも当選し現在県議3期目。

 

 石田県議は長らく自民党議員だったが、2017年8月に「会派(議員会)離脱」の処分を受けている。これは、茨城県知事選挙において、自民、公明両党の推薦で初当選した大井川和彦知事を積極的に応援しなかったとして「党方針に基づく選挙活動を怠り、あるいは反する行為をした」ことが理由だ。今回の神栖市長選挙には無所属での出馬となる。

 

 石田氏は今回の選挙戦に向けて、「労災病院はリニューアルして医療と福祉の拠点として残すべきだ。壊すのはもったいない」と話し現市政が進める基本構想を見直す意向を示している。

 

公式サイト:神栖市長選立候補 石田 進 ~対話と協調 郷土の新風となって~

 

 

新人 伊藤大(いとう・ひろし)氏

http://kamisu.gsl-service.net/doc/2014110600218/files/H280328_itou_hiroshi.jpg

reference: 議員名簿 (議員写真一覧) | 神栖市議会

 

 神栖市生まれ。鉾田一高卒業、帝京大学中退。その後、2000年に26歳で神栖町町議会議員選挙に立候補、初当選を果たす。2004年の選挙でも再選。その後、合併に伴い神栖市議となる。2008年・2012年・2016年の選挙でも当選しており、5期16年の市議として務めた。その間、議会運営委員会委員長、神栖市監査委員などを担当する。

 

 今回の選挙は無所属での出馬となるが、保立市長の推薦を得ていることが本人のパンフレットに記載されている。また伊藤氏は、長年の自民党員であり、自民党茨城県連から表彰状を得るほど自民党の発展に尽くした経歴を持つ。

 

 市長選に先立ち、2017年7月に立候補宣言した伊藤氏。今回の選挙に向け、「保立市長を支えてきた一人として保立市政を継続したい。医療体制の充実や人口減少への対応、子育て支援策などの課題に取り組みたい」と語っており、保立市政を継続する姿勢を明らかにした。

 

公式サイト:いとう 大(44歳) 元気!活力!”躍進する神栖市”に全力投球!!

 

新人 境川幸雄(さかいがわ・ゆきお)氏

http://kamisu.gsl-service.net/doc/2014110600218/files/H280328_sakaigawa_yukio.jpg

reference: 議員名簿 (議員写真一覧) | 神栖市議会 

 

 神栖市(旧神栖村)生まれ。神栖一中・神栖高校卒業。元花王鹿島工場勤務を経て、2012年に神栖市議会議員選挙に立候補し、初当選。2016年の選挙でも再選し現在2期目。県サッカー協会評議員、市サッカー協会長、市体育協会常任理事などを歴任している。

 

 境川氏は8月17日に開かれた記者会見で「公平・公正な市民ファーストの神栖を実現する」と出馬の動機を述べている。公約としては、市内の2病院の統合推進による医療環境の充実や教育環境の整備などを掲げる予定だと報道されている。

 

 公式サイト:さかいがわ(境川)幸雄プロフィール | さかいがわ幸雄WEB

神栖市長選、アンケートで世論調査

 

 

参考資料 

東京新聞:神栖市長選説明会 新人3陣営が出席:茨城(TOKYO Web)

https://mainichi.jp/articles/20170704/ddl/k08/010/181000c

【茨城新聞】桜井県議が辞職へ 茨城県知事選巡り会派離脱処分 自民の要職歴任

https://mainichi.jp/articles/20170801/ddl/k08/010/240000c

神栖市長選に境川市議が出馬表明 - 産経ニュース

【信貴市長が再選、しかし…】岸和田市長選2017 候補者の経歴紹介

 

11月19日告示され、26日に選挙が行われた岸和田市長選挙。

 

 

現職の信貴氏が再選を決めた。得票数は以下の通り。

西田 たけし無所属17,745

しぎ 芳則無所属31,831

吉野 とみひろ 無所属4,394 

 

しかし、当選した信貴市長には自民党議員への不適切な現金の受け渡しが報道された。

岸和田市長からの現金、神谷衆院議員へ 自民関係者証言:朝日新聞デジタル

今回の選挙で市民からの信任を得た信貴市長であるが、この問題は今後の岸和田市政に波紋を広げそうだ。 

 

当選 信貴 芳則(しぎ よしのり)氏

http://shigi.jp/profile/img/face_20140613.jpg

reference: 岸和田市長 信貴芳則-しぎよしのり- | ご挨拶プロフィール

 

 岸和田市生まれ。明星高校、同志社大学卒業。卒業後は、大阪府議会議員の井上新造の秘書を10年間務め、井上事務所に在籍しながら調理師養成施設を運営する学校法人の職員を兼ねる。秘書勤めを終えたあとは32歳で大阪調理製菓専門学校の校長などに就任。1998年、肺動脈破裂により意識不明になり、植物人間状態となるも約2ヵ月後に奇跡的に覚醒し、リハビリや治療に取り組む。この9ヶ月の闘病生活の体験記は「植物状態からの生還」に著している。

 

 2003年、岸和田市議会議員選挙に無所属で立候補し、初当選を果たす。以降2007年、2011年の選挙でも当選する。この間、副議長・議長を歴任。2013年、市議を辞職し岸和田市長選挙に立候補。自由民主党と民主党と連合大阪の推薦を得て無所属で出馬だった。対立候補に1万票以上の大差をつけて当選を果たした。

 

 今回が2度目の市長選。信貴氏は、現市政の成果として、駅の整備や子育て環境の充実化、ふるさと寄付金拡充の取り組みなどを挙げ、「岸和田のポテンシャルを生かしたまちづくりにも力を注いだ」と自身の1期目の実績を強調。今回の選挙に向けては、「構造改革にはもう少しの時間が必要。引き続き、市民の負託を得て市政運営に取り組んでいきたい」などと述べている。

 

新人 西田武史(にしだ・たけし)氏

www.youtube.com

 

 岸和田市出身。同志社大卒業後、民間会社勤務などを経て2011年に岸和田市議会議員選挙に立候補。2971票を獲得し、全体の5位で初当選を果たす。2015年の市議選にも出馬し、再選する。市議会会派では、京西・金子議員と3人で刷新クラブに所属している。

 

 今回が初めての市長選となる。西田氏は、10月5日に行われた出馬会見で「市の財政状況は厳しく、このままではだめだと思った。行財政の構造改革を行い市を何とか復活させたいとの思いで立候補を決めた」と出馬の理由を語った。また、子供の学力向上を目指した小中一貫校の推進や中小企業の支援充実による産業振興などを公約に掲げている。

 

新人 吉野富博(よしの・とみひろ)氏

http://t-yoshino.com/images/photo.jpg

reference: 吉野とみひろ

 

 岸和田市生まれ。岸城中学校・大阪高専(現摂南大学)卒業。大和ハウス工業株式会社に入社、24歳のとき、全国最年少で一級建築士の資格を取得する。1980年、32歳でダイワハウスを退職し、建築事務所を設立する。その後、岸和田市を拠点に活動し、岸和田市都市景観賞を三度受賞しているほか、全国漆喰作品賞などの受賞歴がある。

 

 その間、岸和田青年会議所副理事長、岸和田市本町地区歴史的まちなみ調査専門委員、岸和田市岸城町南部町会長、岸和田市人権協会会長などを歴任。2016年からは、岸和田市町会連合会会長も務めている。

 

 今回の選挙戦にむけ吉野氏は、「国が地方創生にかじを切る中、アイデアを持って、岸和田を良くしたい」などと立候補の決意を述べている。公約として、行政のスリム化による財政難の解消や観光振興、議員定数の削減などを掲げている。

 

Hello Kitty 岸和田だんじり 日本限定 プチタオル ハンドタオル サンリオ ハローキティ

 

岸和田市長選をアンケートで予想しよう

 

 

参考資料

11月の大阪・岸和田市長選 現職の信貴氏が再選出馬表明 - 産経WEST

 https://mainichi.jp/articles/20171027/ddl/k27/010/354000c

岸和田市長選・市議2期目の西田氏が出馬表明 - 産経WEST

 

 

【市長決まらず】市川市長選挙2017、候補者の経歴紹介【再選挙】

11月19日告示され、26日に投開票が行われた市川市長選挙。

 

村越氏が最多の得票を集めたものの、当選に必要な法定得票数を有効投票数の4分の1以上を獲得できなかったため、再選挙となった。

千葉 市川市長選は再選挙へ 必要な有効投票数に届かず | NHKニュース

 

再選挙の期日は未定。2週間の異議申し出の期間を経たあと、50日以内に投票が行われることになる。

 

一回目の選挙の得票数は以下の通り。

 

▽村越祐民、無所属・新 2万8109票
▽坂下茂樹、無所属・新 2万7725票
▽田中甲、無所属・新 2万6128票
▽高橋亮平、無所属・新 2万338票
▽小泉文人、無所属・新 1万6778票

 

 

二期を務めた現職市長の大久保博は、引退を表明している。現在までに市川市長選への出馬を表明している候補は5人。元市川市議会議員で高橋亮平(41)、千葉県議会議員の坂下しげき氏(42)、元衆院議員の田中甲氏(60)、もと市川市議の小泉文人氏、そして元衆院議員の村越祐民氏だ。

 

立候補者全員が市川市出身で市川市議を務めた経歴を持つ市川生まれの市川育ち。果たしてどの候補に市川市の未来が託されるのだろうか。

 

市長選に先立ち、11月10日には5人の立候補者による公開討論会が行われた。

動画が公開されているので、時間のある方はご覧になるとよいかもしれない。

市川市長選挙公開討論会 動画1 - YouTube

 

5人の候補者の経歴は以下の通り。

 

新人 高橋亮平(たかはし りょうへい)氏

https://pbs.twimg.com/media/DMuR8z7UIAEBtt_.jpg

reference: 高橋亮平 (@ryohey7654) | Twitter

 

 市川市生まれ。下貝塚中、国府台高校、明治大学理工学部を卒業。明治大学大学院に進学。私立高校の講師などを経験後、2003年27歳で市川市議会議員に立候補、初当選を果たす。2007年の市議選でも再選する。2009年に市議を辞職し、市川市長選挙に立候補するも3位落選。当選した大久保博氏とは4000票余りの差だった。このときは、みんなの党と市民ネットワーク千葉県の推薦を得て選挙戦を戦った。

 

 その後、明治大学世代間政策研究所 客員研究員、中央大学商学部特任准教授、千葉市こども若者参画・生徒会活性化アドバイザーなどをつとめている。また、地方自治に関して、各種メディアへの出演や新聞・雑誌への寄稿などを行っている。

 

 高橋氏は今回の出馬にあたり、「新しい市川を作りたい。『新市川』と銘打って、新しい希望を取り戻したい」と意気込みを語っている。現市政については「行政改革にはなっていなかったが、財政の健全化に一定の寄与はした」としつつ、「基本的には何もしなかった市政。その間に失ったものは大きい」と厳しい見解を示している。自身の性政策に関しては、「待機児童ゼロを目指して進めたい」「地域現場で若者や子供の主体的な参加ができるまちにしたい」「市民48万人の持てる力を十二分に発揮できるまちにしたい。その大前提として徹底した情報公開を行う」などとの重要項目が報道されている。

 

新人 坂下茂樹(さかした しげき)氏

http://www.chiba-jimin.jp/sites/default/files/sakashita_shigeki.jpg

市川市長選挙立候補予定者 坂下しげき 千葉県議会議員 〜政治は誰のためにあるのか!?〜【公式サイト】

 

 市川市生まれ。第一中学校、船橋法典高校、日本文化大学法学部卒業。大学在学中から千葉県議会議員金子和夫事務所に入所。卒業後も秘書として勤務する。2003年、29歳で市川市議会議員選挙に立候補、初当選を果たす。2007年の選挙でも再選。2011年には千葉県議会議員選挙に自民党候補者として立候補。13400票を獲得し、4位で当選を果たす。2015年の県議選にも立候補し、19838票を獲得し全体の2位で再選を果たす。

 

 今年2017年の市川市長選挙には無所属・自民党推薦での出馬となる。今回の選挙の関しては、同じく自民党県議会議員の鈴木衛氏が立候補を検討していたが、鈴木氏は立候補を取りやめたため、自民党推薦候補は一本化された模様だ。

 

 今回の選挙にあたって坂下氏は、重点項目として待機児童対策や高齢者福祉などを挙げている。また「課題が山積。市民と一緒に乗り越えたい」と述べ、選挙戦への意気込みを語っている。

 

新人 田中甲(たなか・こう)氏

https://pbs.twimg.com/profile_images/824946094/koh_400x400.jpg

田中 甲公式ホームページ - こう!と決めたら田中 甲

 

 市川市生まれ。立教高校、立教大学社会学部卒業。1987年、29歳で市川市議会議員選挙に自民党から立候補、初当選を果たす。1990年には千葉県議会議員となり、1993年まで2期務める。1993年には新党さきがけから衆議院選挙に立候補し、初当選を果たす。その後、1996年には民主党の創立に参加し民主党から衆議院選挙に立候補し再選、3選(2000年)を果たす。

 

 しかし2001年に、民主党の方針に不満を持ち離党。独自政党(尊命)を設立し、代表となる。2003年の選挙には「尊命」から出馬するも落選。2005年の衆議院選挙には出馬しなかった。2009年の衆院選にはみんなの党から出馬するも落選。2013年の衆院選では日本維新の会から出馬するも落選。

 

 今回の市川市長選挙には、10月25日と選挙まで1か月に迫ったタイミングで出馬を表明した。無所属での出馬となる。田中氏は今回の選挙に向けて、「市川市を自然豊かな文教都市を整備する」と意欲を示した。また「人口60万都市を目指し、総合交通体系を整備する。国際大学を誘致。市民の生命と財産を守るため災害を想定した人命救済システムを構築する」と語ったと報道されている。

 

 

新人 小泉文人(こいずみ・ふみと)氏

 

http://image.profile.livedoor.jp/icon/koizumifumito_160P.gif

 reference: 小泉文人「活動日記」

 

 市川市出身。昭和学院小学校、八千代松陰中・高を経て、青山学院大学経営学部卒業。2005年の千葉県議会議員補欠選挙に民主党から立候補し、初当選する。2007年の選挙でも当選。2009年に民主党を離党し、36歳で市川市長選挙に立候補する。しかし大久保氏に3500票及ばず2位で落選する。

 

 2015年に行われた市川市議会議員選挙に立候補。7500票余りを得票し、2位当選に3000票以上の差をつけてのダントツの1位当選を果たす。

 

 しかし、小泉氏は2017年10月に議員を自ら辞職している。これは、小泉氏含む一部会派が政務活動費で切手を大量購入した問題によるものだ。調査特別委員会(百条委)の調査対象になり、小泉氏が切手の使途としていた市民アンケートについて「実際に実施されたと断言できない」との調査結果が出ている。小泉氏に対して出された議員辞職勧告決議案が提出されていたが、審議の前に辞職願を提出したことによる。

https://mainichi.jp/articles/20171003/ddl/k12/010/187000c

 

 今回の市川市長選挙に向け小泉氏は、「まち、人、暮らしという軸をもとに360度の包括的なアクションプランを伝えながら、市川市が次のフェーズに進むべく、政策を訴えて戦っていきたい」と述べている。しかし、現状では、市議を辞職する主因となった切手問題に関してのコメントは見当たらない。

 

新人 村越 祐民(むらこし・ひろたみ)

 

https://pbs.twimg.com/profile_images/917413111023284224/InD8Sq_W_400x400.jpg

reference: 村越ひろたみ (@hirotami_m) | Twitter

 

市川市出身。市川高校・青山学院大学を卒業後、民間企業に就職。その後、1年で退社し早稲田大学大学院に入学する。大学院在学中の2003年、千葉県議会議員選挙に出馬し初当選を果たす。そのわずか半年後、2003年に行われた衆議院選挙に民主党から立候補し当選、若干30才で衆議院議員となる。

 

 2005年の衆院選では自民党候補に敗北し、落選。しかし2009年、再び民主党から出馬した衆院選で当選し、雪辱を果たす。このとき野田内閣で外務大臣政務官を務めている。2013年、民主党から自民党へ政権が戻ったときの衆院選で民主党から出馬するも、落選。2014年の衆院選でも落選している。

 

 先日行われた2017年の衆院選には希望の党から出馬することが検討されていたが、断念している。これは、民進党関係者から「希望の党」の公認を得ることができなかったとの連絡を受けたためである。

【衆院選】千葉5区 岡野純子氏、「希望」から出馬 村越祐民氏は断念 - 産経ニュース

 

 今回は地元市川市で市長選に無所属で臨む。「市政を超改革する」と意欲を示している。今回の市長選に向け、「多様な価値観を尊重。市民が市政に参加する仕組みを整え、市民の力と知恵を引き出す。教育環境や福祉を充実。小中学生の短期海外留学や地元商店街の活性化などを行う」と抱負を語っている。今回は無所属での出馬ではあるが、「すべての野党に推薦を求めていきたい」とした。

市川市長選 村越氏が出馬表明 千葉 - 産経ニュース

 

 

 

市川市長選挙に関する疑惑

市川市長選挙に関して、ネット上での選挙情報に気になる点があります。

 

それは、このサイトです。市川市長選挙と検索すると上位にヒットします。

2017年市川市長選の立候補者は?高橋氏と坂下氏の一騎打ちか!? | 住み街ナビ~市川~

 

なぜこのサイトが気になるか。それは、特定の候補を貶める意図が見え隠れするからです。具体的には、高橋候補を好意的に紹介しているのに対して、坂下氏・田中氏に対しては非常に悪意のある文章が並んでいます。

 

高橋候補に対して

中学高校の教師、議員、自治体の職員、教授と、まぁ経歴が多彩。

顔も頭もよくて仕事も出来るんですかね。

どんだけ~

 

坂下候補に対して

 

ポスターの写真と比べて大分お太りになられている気がする坂下しげき氏の経歴をまとめました。

 

「県議会議員ともなればさぞかし裕福な生活してるんだろうな~」と歪んだ動機から坂下氏の収支を調べてみました。

千葉県議会議員としての議員報酬が月に88万、あと政務活動費が40万円ほど(少しずれがあるかもしれません)で、合計130万円ほど。

年収でも1,600万円位でしょうか。

 

さらに、坂下氏の政治団体の収支報告を見たところ…

何と寄付が1,600万円ほども!(一番多かったのはやはり企業からの献金で800万円以上ありました)

議員報酬と寄付の合計で3,000万円以上の収入。

すごいな県議会議員!

そりゃあ太るよね!!

 

 田中候補に対して

 

他にも沢山不動産をお持ちだとか、選挙のたびにその資産がどんどん減って言っているとか、あることないこと勝手に噂されております。

有名になると大変ですね。

 

似てる!

さすが親子!!

ちなみに、下世話な話ですが、親子仲がとても悪いんだとか。

 

 

このサイトは、1. 事実を歪曲して悪印象を煽っている点。2. 候補者の容姿を揶揄している点で非常に悪質であると言えます。

 

  1. 事実を歪曲し悪印象を煽っている点

 政務活動費は、使い道が限定されており、給料ではありません。年収に政務活動費を含めるのは不適切です。また政治団体への寄付は、きちんと管理されている限り、全く非難されるべきものではありません。

 

 憤りを感じるのは、サイト運営者が、政務活動費と給料の違いを理解しているにもかかわらず嘘の情報で印象操作している点です。このサイトの別のページに以下の記述があります。

 

政務調査費は議員に、月数万円支給されています(金額は自治体によって異なり、市川市議会は月8万円)。

あくまで議員活動にしか使ってはいけません

 

サイト運営者は政務活動費と給料の違いを正確に知っているわけです。

坂下候補に対する悪印象を植え付けるために、意図的に間違った情報を流しているとしか思えません。

 

 ちなみに高橋候補の経歴は、教授ではなく特任准教授です。

 

  1. 候補者の容姿を揶揄している点

言語道断です。

 

ステルス・キャンペーン(選挙活動)か?

 

 このサイトは市川市長選挙で検索した時にかなり上位にヒットするため、今後、選挙戦が進むにつれ、数千~数万の有権者の目に留まると予想されます。市長選を真剣に考え、候補者の情報を手に入れようとしてサイトを訪れた有権者たちに、このような歪曲された情報を提供するのは正しい行為とは思えません。

 

 もし仮に、どちらかの選挙陣営を応援する目的・または貶める目的でこのサイトが運営されているならば、非常に悪質かつ効果的な選挙戦術と言えるでしょう。ちなみにこのサイトは2017年に運営されはじめたばかりです。

 

 

以上です。

 

 一見中立に見える選挙記事が、特定の陣営の広報を目的としたステルス広報によって汚染されているとすると、悪夢でしかありません。

 

市川市長選挙に関するアンケート

 

#立憲民主党 の躍進を支えたのはBuzzfeedかも

 立憲民主党、躍進の裏に元SEALDs デモに学んだ動員戦略 (BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース (タイトルはこれを真似ています)

 

 今回の衆院選で最も獲得議席数を伸ばした立憲民主党。党首の枝野氏が自らお礼を言及したように、Twitterを始めたとしたSNS上での選挙戦略の巧みさ周到さがその躍進を支えたようです。

 

 さて、今回の衆議院選挙に関してSNS上での存在感を示したウェブメディアがあります。それは独自の視点から臨場感あふれる記事を連発していたBuzzfeeed Japan Newsです。今日のエントリーでは、立憲民主党の躍進にBuzzfeed Newsが貢献していた可能性を分析したいと思います。

選挙期間中、SNSで目立っていたBFJ News 

  

 選挙期間中を通して、Buzzfeed Japan Newsは終始SNS上で存在感を発揮していました。他のマスメディア(朝日新聞と毎日新聞)とSNSでの影響力を比較してみましょう。以下のグラフは、過去1か月間の朝日新聞(@asahi)・毎日新聞(@mainichi)・Buzzfeed Japan News(@BFJNews)における、衆院選に関連するツイートのいいね数上位3つを示しています。

 

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 どのアカウントも同じくらい影響力を持っていることが分かると思います。しかし、ここで注意しないといけないのは、各アカウントのフォロワー数の違いです。朝日新聞が120万人、毎日新聞が88万人あまりのフォロワー数を抱えるの対し、Buzzfeed Japan Newsは1.6万人余りです。フォロワー数当たりのいいね率を計算すると、Buzzfeed Japan Newsのツイートは、朝日・毎日新聞の100倍以上のいいね率を持っていることになります。

 

次に、はてなブックマーク数の比較をみてみましょう。

 f:id:HAPUO:20171023185223p:plain

  

 このグラフは、過去一週間のはてブ数(日毎50位に入ったエントリーのはてぶ合計)を示しています。もちろん衆院選に関連した記事のみの合計です。Buzzfeed Japanの選挙報道における影響力の強さが一目瞭然です。

 

 立憲民主党に関するポストが人気だった

 

 ではBuzzfeed Japan Newsが発信したポストの中で、影響力のあったポストはどのようなものだったのでしょうか。例えば以下の様のものです

 

 

 

www.buzzfeed.com

 

様々なニュース報道、ツイートがある中で、立憲民主党に関するポストが大きなインプレッションを獲得していました。

 

Buzzfeedでは立憲民主党への言及が多かった 

 

 立憲民主党に関するポストの反響が大きいせいか、Buzzfeed Japan Newsでは立憲民主党への言及が、他党に比べ相対的に多かったようです。例えば、Whotwiというサービスを使ってツイートを分析したところ、Buzzfeed Japan News のツイートには、立憲民主アカウントへのメンションが多かったことが分かります。対して、自民党や希望の党へのメンションはなかったようです。

 

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また同じサービスのテキストマイニングの結果でも、自民党と同じくらい立憲民主党という文字列をツイートしていることがわかります。

f:id:HAPUO:20171023190033p:plain

 

立憲民主もBuzzFeedへの言及が多い

 

 今度は逆に、立憲民主党アカウントを分析してみます。驚くことに、立憲民主党アカウントが最もメンションしているアカウントはBuzzfeed Japan Newsのアカウントでした。相思相愛の関係があったことをうかがわせます。

f:id:HAPUO:20171023190146p:plain

  

Buzzfeedは立憲民主党の御用新聞?

 

 とはいっても、Buzzfeed Japan Newsが立憲民主党を贔屓にしているとか御用新聞化しているわけではないと思います。Buzzfeed Japan Newsは自民党へのデマを検証しウソだったことをきちんと報道していますし、その他の政党に関する記事も多数かかれています。

 

  

 そうではなく、立憲民主党という出来たばかりの組織の中に入り込み、いち早く分析できたのは、小回りの利くBuzzfeed Japanだけだったのでしょう。これは、大手新聞にはむずかしいかもしれません。

 

 Buzzfeedのポストがウェブを駆け回ることで立憲民主党の躍進を助け、さらに立憲民主党がBuzzfeed Japanに協力的になる。そのことで、Buzzfeed のニュースに臨場感が増す。このような正のフィードバックが自然発生的に働いたと推測します。その中で、立憲民主党の躍進にはBuzzfeed Japan Newsが少なくない貢献したと思われます。

 

【新人新原氏・ 初当選】呉市長選挙2017、候補者4人の経歴紹介

 

 2017年11月5日告示され、11月12日に投開票が行われた呉市長選挙

 

新人で元財務官僚の新原氏が初当選をを果たした。 

www.chugoku-np.co.jp

当選した新原氏の経歴と公約は以下の通り。

新人 新原芳明(しんはら・よしあけ)氏

https://yt3.ggpht.com/-feKyej7N8So/AAAAAAAAAAI/AAAAAAAAAAA/nrwrxOedb_s/s288-c-k-no-mo-rj-c0xffffff/photo.jpg

 

 修道中・修道高校、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省。その後、伊勢税務署長、在フランス日本国大使館参事官、富山県副知事、総務省大臣官房審議官、証券取引等監視委員会事務局長などを歴任。2008年には造幣局理事長に就任し、2015年退任する。

 

 今回が初めての選挙となる。中学・高校の同窓会の一部や、地元財界の支援が得られている模様。また自民党衆院議員の寺田稔氏の後援会内部が現職小村氏支持と新原氏支持で分裂中と報道されており、一部の自民党系の支持が期待される。

 

呉復活新計画として、くれワンダーランド構想の政策を公表している。

www.youtube.com

 

公式サイト:新原よしあけオフィシャルサイト

 

 

 

 

 今回の選挙は、4人が立候補した大混戦だった。立候補者は、現職市長の小村和年氏(70)、元財務官僚の新原芳明氏(67)、元衆院議員の三谷光男氏(58)、そして元大学教授の宮宇地一彦氏(74)だ。4選を目指す現職の小村市長に、多様な経歴をもつ新人3人が挑戦する構図だった。

現職 小村和年(こむら・かずとし)氏

 

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reference:明治、大正、昭和を体感できる4都市が連携 旧軍港の近代化遺産テーマにフォーラム開催 | OVO [オーヴォ]

 呉市立阿賀中学校、広島県立広高等学校卒業。1966年に広島国税局に入局。1972年には中央大学商学部を卒業後、運輸省に入省。2001年に国土交通省を退職後、呉市長選挙に立候補するも現職(当時)の小笠原臣也市長に敗北する。2005年、再度呉市長選挙に無所属で立候補し、小笠原氏と再戦。2度目の戦いでは小笠原氏を破り、初当選を果たした。ちなみに、この翌年、小笠原前市長は呉市一般職の不正採用で逮捕されている。

 

 無所属で臨んだ2009年・2013年の選挙でも再選を果たし今回が4選をめざした選挙となる。市の自治会連合会や女性連合会の支援を受けており、また前回2013年の選挙同様、自民党へ推薦の依頼を出している。

 

今夏の選挙に向け、「軌道に乗ってきた本格的な街づくりを4期目で仕上げたい」と3期12年の実績を強調。当初の公約で「最長で3年」と掲げていたにもかかわらず、4期目に立候補することへの批判に関しては、「市政の独断的運営やマンネリ化はなく、一般的に言われる多選の弊害は自分にはない」と主張している。

 

 新人 三谷光男(みたに・みつお)氏

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reference: 三谷光男 (@mitanimitsuo) | Twitter

 

 二河中学、呉三津田高校、大阪大学経済学部卒業。大学卒業後、松下村塾に入塾する。その後、宮澤喜一衆院議員の秘書となり、公設第一秘書、政策担当秘書などを歴任。2003年の衆院選に無所属で出馬したが、自民党の池田行彦氏に敗れる。2004年、池田氏死去に伴う補欠選挙に民主党から出馬するも、池田氏の娘婿となった寺田稔氏に敗れる。2005年の選挙でも寺田氏に敗れるが、比例で復活当選を果たし衆院議員となる。2009年の選挙では、はじめて寺田氏を破って再選。

 

 民主党政権では、財務大臣政務官、内閣総理大臣補佐官などを歴任。しかし2012年に行われた衆院選では、寺田氏に敗れ、比例復活もならず落選する。2014年の選挙では民主党から立候補する予定だったものの、体調不良を理由に取りやめている。2015年には民主党を離党し無所属となった。2016年には、呉市長選挙を見据えて「呉の未来を創る会」を発足し準備を進めてきた。連合広島や一部の市議の支援があるようだ。

 

 今回の選挙に向け、選挙1年前の2016年11月に早々の立候補宣言をした三谷氏。中小企業の技術向上や販路拡大の支援で町に活力を取り戻すとし、子育て政策については「保育料や中学3年生までの医療費の無料化」を訴え「市民の幸せと利益を最優先した市民改革を進める」と語っている。

 

公式サイト:三谷光男プロフィール|三谷光男公式サイト

 

新人 宮宇地一彦(みやうじ・かずひこ)

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reference:宮宇地一彦 (@Miyauchi_Kazu) | Twitter

 

 片山中学校、呉三津田高校、法政大学工学部・早稲田大学文学部を卒業。米国ワシントン大学留学し大学院で都市計画と建築を学び、建築修士を取得。その後、民間建築会社勤務を経て、一級建築士を取得し東京で建築事務所を設立する。その後、法政大学で博士号を取得し、法政大学兼任講師・文化女子大学造形学部生環境学科の教授を務める。

 高齢の両親の介護のため呉に戻る。呉市議会と委員会(総務、民生、文教企業、産業建設)を約 2 年間傍聴し呉市政を学び、また呉市内の各地(天応、吉浦、阿賀、広、仁方、川尻、安浦、昭和、郷原、蒲刈四島、倉橋島)を歩き、問題点と可能性をひろい集める。今回の選挙戦に向けて、「今度の市長は民間から」のスローガンを掲げている。

 

呉市長選挙を予想しよう

 

呉市長選挙に関するつぶやき

 

参考資料

広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)

呉市長選、告示まで2ヵ月: 元・江田島市議会議員 胡子雅信

小村和年 - Wikipedia