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指宿市長選2018、候補者紹介【豊留市長vs.下柳田元市議】

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 2018年1月28日告示され、2月4日に投開票が行われる揖宿市長選挙。

 

 現在までの立候補者は2人。再選を目指す現職の豊留悦男市長(67)、と新人で元市議の下柳田賢次氏(59)の一騎打ちとなる模様だ。

 

 このふたりの一騎打ちは2014年に続いて2度目。前回の選挙戦では、自民・公明の推薦を受けた豊留氏が終始選挙戦を有利に進め13974票を獲得して勝利している。一方の下柳田氏は立候補の表明が告示半月前と遅れ、挽回できなかった。それでも10992 票を獲得している。下柳田氏の今回の出馬表明は告示3ヶ月前と準備万端だ。4年前の雪辱なるか。

 

 薩摩半島南端に位置し、開聞岳や指宿温泉を有する観光のまち指宿市。しかし人口減少は止まらず、1985年には55000人あまりいた市内人口も、いまや42000人を切るほどだ。指宿市の未来を決めるのはどちらの候補になるだろうか。

 

 候補者の経歴や公約は以下の通り

 

現職 豊留悦男(とよどめ・えつお)氏

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 reference: http://webun.jp/item/1088774

 

 揖宿市生まれ。甲南高校、鹿児島大学教育学部を卒業。卒業後は小学校教諭となり、大口市立大口小学校、北京日本人学校、鹿児島市立大龍小学校の校長などを歴任。2010年、校長職を辞職し、揖宿市長選挙に臨んだ。教職から政治家を経ずに市長に立候補するケースは珍しい。

 

 2010年の選挙では、前市長から後継者として指名された松元一広元県議ら4人との激しい選挙戦となったが、10000票余りを獲得し初当選を果たす。このとき最優先に掲げていた政策は、市の基幹産業である農林水産業の振興と観光の活性化だった。また、元教員として教育政策への思いも強く、「少子化が進む中、子どもたちにとってどんな教育環境が良いのか。全国の先進例となるよう、さまざまな取り組みを進めたい」と意欲を示していた。

 

 2014年の選挙では、今回の選挙と同じく下柳田元市議との一騎打ち。観光振興などに取り組んだ1期目の実績を強調し、再選を目指し立候補。自民、公明両党の推薦を受け、終始優位に選挙戦を展開し勝利した。4年前の選挙戦に勝利したあとの記者会見では、「市民の熱意で大事に温めた卵をかえす時が近づいている。指宿を変えようという市民の思いを冷ますことなく、実現させたい」と語っている。

 

 今回が3度目の選挙戦。豊留氏は「これまでの市政を継続し、指宿の将来を左右する大きな局面を担わせていただきたい」と3期12年目の市政への抱負述べている。

 

 

現職 下柳田賢治(しもやなぎだ・けんじ)氏

www.youtube.com

 

 

 出身地・出身校・職歴など不明(ウェブ上に経歴情報見当たらず)。2014年に指宿市長選挙に立候補する前は、民主党所属で指宿市議会議員を務めていた。前回の市長選には山川、開聞地域の振興などを訴え、無所属で立候補した。とくに、合併後の市政を「地域間の格差が広がった」と批判し、「限られた財源で知恵と工夫を凝らし、効率良く、効果のある仕事を進める。働く場所とにぎわいがある町、住みやすい町をつくりたい」と市政の刷新を訴えが、豊留市長に及ばす落選した。

 

 今回が2度目の選挙。昨年12月8日の出馬表明会見で、「市の将来への不安、現状への不満の声を市民から多く聞いた。政策選択の選挙にしたい」と述べ、選挙戦への抱負を語った。

 

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 参考資料

鹿児島 指宿市長に豊留さん再選 - ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

(7日の選挙)指宿市長に豊留氏初当選 - ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

指宿市 - Wikipedia

豊留悦男 - Wikipedia

https://mainichi.jp/articles/20171209/ddl/k46/010/332000c

https://mainichi.jp/articles/20170921/ddl/k46/010/342000c