選挙解体新書

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さいたま市長選挙の結果をgoogleの検索数から予想する

実際の投票結果での検証はこちら。

www.politic.tokyo

 

 

 

2017年5月7日に告示されたさいたま市長選挙。

立候補者は、現職の清水勇人氏、新人の中森福代氏と前島英男氏の3人だ。

 

今日が選挙戦6日目であり、今週末が前半戦の山場といえよう。

 

検索数から選挙結果は予想できるか

 

さて、気になるのはその選挙結果である。

 

 実際の選挙結果は投開票が終わってからしかわからないが、なんとか予測する方法はないだろうか。ひとつの可能性としては、選挙区の市民のウェブ上での検索数やSNSでの発言量などから、選挙結果を予測する方法がある。

 

 ネットでよく検索されたり、SNS上でよく言及されたりする候補者は市民の関心が高いことを反映しているので当選しやすいのではないかというアイデアである。このアイデアは、現在世界中の研究者が検証しているようだ。

 

 これにならって、さいたま市長選挙の結果を検索数から予測してみようと思う。

 

 利用するのは、Google Trendsだ。

 5月6日からの3候補の氏名の検索数の推移を比較し、選挙結果を予想してみよう。

 

 

3候補、検索数の推移

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青が清水氏、赤が中森氏、黄が前島氏の検索数の相対値を表している。

 

 告示日の5月7日の正午に検索数のピークがあり、このとき最大値だった中森氏の検索数を100とした場合の、各候補者の検索数の変化を表している。

 

(なお、ひらがな名での検索数は極端に少なかったため漢字名での比較を行った)

初日・2日目午前は中森氏リード

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告示直後の7日そして8日の午前までは、中森氏の検索数が3人の候補者の中で最大である。これは、中森氏が新人候補であるため、マスメディアで名前を見聞きした市民が検索をしてより多くの情報を得ようとしたためかもしれない。

 

 

3日目以降は清水氏優位

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8日の午後に清水氏が検索数で最大になった。

その後は、大きなピークはないものの、一貫して清水氏が最も多く検索されている。

 

 

一方で、前島英男氏の検索数は、他の2候補に比べ少ないないようだ。

 

 

 

選挙戦前半の検索数からの予想

 

 検索数の推移をまとめると、新人・中森氏がスタートダッシュでリードしたものの、現職・清水氏が追い付き、少しリードしていると言えよう。選挙戦6日目までの検索数トータルの割合は、清水氏が10に対して中森氏が7、前島氏が0である。

 

 単純に検索数だけから予想すると、清水氏がリードしていると予想される。

 

 

 しかし、まだ選挙戦6日目。今後どのような展開が待っているかわからない。

 

 まだまださいたま市長選挙から目が離せない。

 

 

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