【選挙結果】半田市長選挙、立候補者の紹介と解説【浅野氏一歩およばず】
2017年6月4日に投開票が行われた半田市長選挙。
新人の浅野氏まりな氏が現職市長に肉薄したものの及ばず、榊原純夫氏が3選を決めた。その差約1000票の激戦であった。
病院の移転プロセスに一応のお墨付きを得たかたちとなった榊原市長。しかし、この移転プロセスに反対してた浅野氏と松井氏の票を合わせると、榊原氏の得票をうわまわる。そのため、今後も慎重な議論が求められるだろう。
また反対派としては事前の候補者一本化ができなかったことが、敗因のひとつと言えるかもしれない。
榊原純夫 現 無所属 19,903 当選
浅野麻里奈 新 無所属 18,939
松井秀樹 新 無所属 2,885
以下、候補者の紹介
2017年5月28日告示、6月4日に投開票が行われる半田市長選挙。
立候補者は、現職と新人合わせ3人。争点は、半田市立半田病院の移転先。現市長らが進める市職員駐車場への移転プロセスに対して、新人候補らが反対を表明している。
三選を目指す現職の榊原純夫氏に対して、新人で医師の浅野まりな氏と元信用金庫支店長の松井秀樹氏が挑戦する形だ。
興味深いのは、現職の榊原氏を支援する大村秀章愛知県知事に対して、名古屋市長の河村たかし氏は新人の浅野まりな氏を支援している点だ。まさに、代理戦争の様相だ。
半田市長選で「代理戦争」? 大村知事と河村名古屋市長:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)
自民・民進・公明の推薦を取り付け、盤石の組織票を手に入れたかに見える榊原氏。対する新人・浅野氏は、今回の選挙の争点となっている「半田病院」出身の医師だ。半田病院の移転先が選挙の争点となり市民の判断がどちらに傾くかによって、選挙の結果は大きく変わるかもしれない。
一方、松井氏も、市が進める半田病院への移転プロセスに反対している。そのため、反市長派の票が割れてしまう可能性がある。
立候補者の経歴をざっと見ていこう。
現職 榊原純夫(さかきばら・すみお)氏
現職市長。愛知県立半田高校、京都大学を卒業。1975年から半田市役所に勤務、2005年には退職し、同じく半田市の助役に。2007年からは榊原伊三市長の元、副市長に就任。
2009年の市長選挙には、民主党の支援を得て立候補。自民党の支援を得た前愛知県議会議員の加藤精重候補を破り初当選した。このとき、「市民税10%削減」を公約の柱に掲げていた。続く2013年の市長選挙でも無所属の候補を破り再選。今回が三度目の市長選挙となる。
Website: 半田市/市長プロフィール
新人 浅野まりな(あさの・まりな)氏
現市長の榊原氏と同じく半田高校出身。名古屋大学農学部、名古屋大学医学部を卒業し、医師に。2008年より半田病院に入職。7年間勤務したのち退職し、名古屋大学医学系研究科の博士課程に在籍。
半田病院の移転先を巡って組織された市民団体「半田病院のあり方を再考する会」の会長を務める。半田病院の高台への移転を推進したい考えだ。また市長給与のカットも公約にしている。
Website: 浅野まりな公式サイト【半田市】
新人 松井秀樹(まつい・ひでき)氏
半田農業高校を卒業後、知多信用金庫に勤務。支店長などを務めた。半田市立半田病院の移転先を巡って市の提示する候補地に反対し、白紙撤回を求めている。
Website: 松井秀樹(新しい風を吹かせます) (@roninhideki1868) | Twitter
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参考資料
名古屋に続いて…半田市長選も「10%減税」掲げ初当選 - ファイナンシャルプランナーのニュースチェック
https://mainichi.jp/articles/20170401/ddl/k23/010/077000c
http://www.yamakita.info/news/entry-4290.html
半田市長選挙に「浅野まりな」さん立候補予定です|女性首長を実現する会 愛知