選挙解体新書

地方選挙の解説、最新の選挙科学の研究、そして選挙の独自分析を紹介してます。

【選挙結果】都議選、立候補予定者の紹介と解説【渋谷区】

2017年6月23日告示、7月2日に投票が行われた東京都都議会議員選挙。

 

渋谷区選挙区での選挙結果は以下のとおり。

1. 龍円愛梨氏 都民ファースト

2. 大津浩子氏 無所属(都民ファースト推薦)

 

都議選、渋谷選挙区のこれまで

 

f:id:HAPUO:20170520131134p:plain

 

 2001年以降の過去4回の得票数の変遷を図にした。渋谷選挙区は定数二人。過去4回は自民党候補者が議席を確保しつつ、民主党候補者と無所属の候補者が残りの1議席を争っている。

 

 自民党候補者は、常に20000~25000票前後の票を集めており、今回の選挙でもこのラインが当選ラインと言えるかもしれない。2009年は、民主党への政権交代が起きた年で民主党候補への投票が大きく膨らんでいる。

 

 注目は2013年の選挙だ。2005年・2009年と民主党所属として立候補していた大津ひろ子氏が民主党を離党し無所属として立候補。民主党の候補を破り当選している。

 

共産党候補は10000票前後を毎回獲得している。

 

 今年はこの渋谷選挙区に都民ファーストの会の公認候補者と推薦候補者のふたりが参戦する予定である。定員二人の枠を巡って、激しい戦いが予想される。

【東京都議選】渋谷区、第一党争う「天王山」に 「劇場化」自民警戒×総取り狙う都民ファースト(1/3ページ) - 産経ニュース

 

 

立候補予定者の紹介

(2017年5月20日現在)

前田和茂(まえだ・かずしげ)氏

http://www.togikai-jimin.jimusho.jp/wp-content/themes/tjimin/images/member/photo-maeda.jpg

自民党所属。熊本県立小川工業高等学校卒業。2003年より渋谷区区議を4期務める。2016年に行われた渋谷区都議会議員補欠選挙にて、民進党・共産党の候補者を破り当選。渋谷区の都議会議員となる。現在一期目。

Website: 前田かずしげ – 東京都議会議員

 

 

濱田浩樹(はまだ・ひろき)氏

http://hamada.to/wp-content/uploads/2010/01/hamada50p2013.jpg

民進党所属。東京大学を卒業後、民間企業への勤務を経て、2004年民主党候補として渋谷区区議会議員に立候補。惜しくも落選。その後2008年に同選挙で初当選し、2012年も再選する。2016年に行われた渋谷区都議会議員補欠選挙にて、前述の前田氏に敗れ落選。今回が二度目の都議会議員選挙となる。

Website:子育て、防災、信じられる都政へ 浜田ひろきのホームページ

 

 

 折笠裕治(おりかさ・ゆうじ)氏

https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/sc7ff0b790a0e9e3b/image/idb3f775e46637350/version/1366480602/image.jpg

共産党所属。佛教大学卒業。現在、日本共産党渋谷地区、都政対策相談室長を務める。前回2016年の渋谷区都議会議員補欠選挙にて、前述の前田氏・濱田氏と戦い、17576票を獲得するも落選。今回が二度目の都議会議員選挙となる。

Website:home - おりかさ裕治ホームページ

 

 

龍円 愛梨(りゅうえん・あいり)氏

https://stat.profile.ameba.jp/profile_images/20151021/17/ef/6Y/j/o015001501445415511426.jpg

都民ファーストの会所属。法政大学を卒業後、アナウンサーなどを経て、小池百合子氏が主宰する政治塾「希望の塾」に参加。2017年の都議会議員選挙に渋谷区から立候補することに。知名度が高く、都民ファーストの会の目玉候補の一人として報道されている。

Website:龍円愛梨オフィシャルブログ「Sunny Life with NICO」Powered by Ameba

 

 

大津ひろ子(おおつ・ひろこ)氏

https://pbs.twimg.com/profile_images/3352170202/be0e076295bef80852d2b9e3f4c19631_400x400.jpeg

無所属。都民ファーストの会の推薦。跡見学園女子大学を卒業後、民間企業を経て、2003年、東京都議会議員補欠選挙で民主党候補として出馬、トップで初当選を果たす。その後、2005・2009・2013年と4期連続で当選。2013年の選挙では、支持率の落ちていた民主党を離党し、無所属で挑み見事当選。時流を読んだ判断だったと言えよう。

Website: 深呼吸のできる東京-大津ひろ子

 

 

渋谷選挙区の予想・見どころ

 

 カギとなるのは、前回無所属ながら当選し、今回は都民ファーストの会の推薦を得た大津氏がどこまで票を獲得するかという点だ。同じ女性候補で都民ファーストの会所属の龍円候補との相乗効果、もしくは奪い合いがどの程度生じるかも、選挙結果を左右するだろう。

 

 自民党の前田氏は、今回は公明党支持層の票が得られないことで、苦しい戦いになるかもしれない。渋谷区議時代と都議時代の経験で培った地盤が発揮されるのか、注目だ。共産党の折笠氏・民進党の濱田氏は、前回の補欠選挙に続き二度目。前回の雪辱が期待される。

 

 

 

参考資料

http://maeda.kazushige.tokyo/http://hamada.to/profile/http://thevote.jp/senkyo-database/2016/07/d130001-013/https://orikasayuji.jimdo.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BE%8D%E5%86%86%E6%84%9B%E6%A2%A8, http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/678933/http://go2senkyo.com/articles/2017/05/15/29578.html

 

 

関連記事

www.politic.tokyo

www.politic.tokyo