選挙解体新書

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【8票差の歴史的接戦】春日部市長選2017、現職石川氏の勝利

 

 2017年10月15日告示、10月22日投開票が行われた春日部市長選挙

 

 

石川良三氏4万8453票、

岩谷一弘が4万8445票、

 

なんと8票差の勝利だった。歴史的な僅差だったといえよう。

当選者の公約と経歴は以下の通り。

当選 石川良三(いしかわ・りょうぞう)氏

http://www.city.kasukabe.lg.jp/shisei/gaiyou/shichou/profile.images/mayor.jpg

reference:  市長プロフィール/春日部市公式ホームページ

 

 春日部市生まれ。杉戸農業高校を卒業。小島全国園芸協会勤務、春日部農業青年クラブ会長を務めたのち、1985年、有限会社武農を設立し代表取締役に就任。1995年に春日部市議会議員選挙に立候補、初当選を果たす。その後3期10年市議を務める。その間、市議会会派の新政の会・春日部21などの幹事長を歴任(新政の会は、現在の春日部市議会の最大会派)。

 

 2005年、春日部市が合併した際の市長選挙に立候補。この時の選挙は5候補による乱戦となったが、23554票を獲得し初当選を果たす。2009年、2013年の選挙では新人候補との一騎打ちであったが、大差をつけて再選を決めている。

 

 石川氏は、4期目を目指す今回の選挙にむけて、人口減少時代の中で、教育の充実や春日部駅付近連続立体交差事業の推進など市政の課題を強調。「今後も『日本一幸せに暮らせるまち』を目指し、現場主義を貫きながら市政運営に全力投球したい」と意欲をみせている。

春日部市長が4選出馬表明 埼玉 - 産経ニュース

 

 youtubeには公式チャンネル「チャンネル良」を開設し、動画による発信を行っている。本数は少ないものの、新政の会会長の山崎進氏や、新政の会の鬼丸氏、また自民党代議士の土屋品子氏との動画がアップロードされている。

youtu.be

 

 なお、今回の選挙に関して、埼玉県春日部市にある共栄大学の加藤彰学長と石川良三・同市長の写真が並ぶ政治団体のポスターが、学校の政治的中立に反するとして問題視されたことが報道されている。この件に関して、加藤学長は「政治活動ではない」と釈明。同政治団体の代表を務める春日部市議の鬼丸氏(新政の会)は「市民の誤解を招き、大学に迷惑をかけた」と謝罪するとともに、800枚のポスターの撤去を進めているという。

共栄大学長が春日部市長と“2連ポスター” 市長選控え「大学の政治的中立に反する」指摘受け撤去 (1/2ページ) - 産経ニュース

  

市長選に関するつぶやき

 

 

新人 岩谷一弘(いわや かずひろ)氏

https://pbs.twimg.com/profile_images/871387648924958720/PCsMFWge_400x400.jpg

reference:春日部市議 いわや一弘 (@iwayak) | Twitter

 

 早稲田実業高校、早稲田大学教育学部を卒業。ホテルニューオオタニに勤務したのち、春日部市にある割烹懐石「甲子(きのえね)」の大沼店店長、営業部長、取締役を歴任。2006年、春日部市議会議員に立候補し、最下位ながら当選を果たす。2010年、2014年の選挙では12位、10位で当選し、現在3期目。市議である現在も、甲子の代表取締役を兼任している。また、埼玉青志会(県内若手市町議の会)会長、日本青年会議所埼玉ブロック協議会2006年度運営専務、春日部青年会議所(春日部JC) OB会員 元副理事長・監事などを歴任している。

 

 今回の選挙は、山口剛一氏が代表を務める春日部市の市民団体「かすかべ再輝動(さいきどう)の会」による立候補要請を受けた形となる。立候補に向け、岩谷氏は「春日部市が抱える最大の課題は人口減少で、(2005年の)合併時に比べ7000人も減った。市の総合振興計画の25万都市づくりにほど遠く、市の活力が衰退している」と指摘。そのうえで「県との信頼関係を再構築して鉄道高架事業など各種事業と教育改革を進め、若い世代にも魅力的な街をつくる」と抱負を述べたと報道されている。

 

 岩谷氏の出馬表明会見は以下の動画で閲覧できる。

www.youtube.com

 

春日部市長選の選挙結果を予想しよう

 

 

 

参考資料 

宿泊業・飲食サービス業(K)

春日部市中心市街地まちづくり計画/春日部市公式ホームページ

石川良三 - Wikipedia