選挙解体新書

地方選挙の解説、最新の選挙科学の研究、そして選挙の独自分析を紹介してます。

八幡平市長選、立候補者の紹介【現・新の一騎打ち】

2017年9月17日告示され、9月24日に投開票が行われる予定の八幡平市長選挙

 

現在までのところ立候補予定者は2人。現職市長で、4期目を目指す田村正彦氏(69)と、新人で八幡平市議会議員の工藤直道氏(59)の一騎打ちだ。八幡平市長選は、前回2013年は新人候補がおらず田村氏が無投票で当選していたため、今回が8年ぶりの選挙となる。

 

現職の田村氏は市議22人中13人が支持を取り付け連合岩手など労働団体に推薦要請している。一方新人の工藤氏。自民党籍は持つが政党への推薦要請は行わない模様だ。市議7人が支持を表明し、民進、共産、自由、社民各党に推薦要請していると報道されている。

 

人口減少が続く八幡平市。両候補の重点課題のひとつとなっているのが、八幡平市大更駅前の開発だ。八幡平市の未来は、どちらの候補にゆだねられるだろうか。

 

候補者の経歴は以下のとおりだ。

 

現職 田村正彦(たむら・まさひこ)氏

http://www.city.hachimantai.lg.jp/images/teirei080808.jpg

reference: 八幡平市 Hachimantai City Web Site|市長のプロフィール

 

 岩手県平舘村(現・八幡平市)出身。岩手県立盛岡工業高等学校、駒澤大学経済学部経済学科を卒業する。その後、岩手県農業共済組合連合会に就職する。1989年、同連合会を退職し、西根町町議会議員に立候補し当選を果たす。2期6年務めたのち、1995年に町議を辞職し岩手県議会議員に立候補、当選する。

 

 2005年の市町村合併で八幡平市が誕生し、初代市長選挙をかけて民主党の推薦を受けた他の町議と激しく争い、見事当選する。2期目をかけた2009年の選挙では、フリーアナウンサー川村龍雄氏との激戦を制し、再選を果たす。その差わずか1000票余りであった。2013年は無投票再選。

 

 今回の選挙では、後援会(高橋富一会長)を再構築し、西根、松尾、安代の各支部を軸にしながら市政報告会やあいさつ回りを展開し、支持拡大に努めている模様だ。

現新の一騎打ちか 八幡平市長選、告示まで1カ月

 

新人 工藤直道(くどう・なおみち)氏

 

http://www.city.hachimantai.lg.jp/images/22kudou.JPG

reference: 八幡平市 Hachimantai City Web Site|議員名簿

 

 盛岡農業高校卒。2006年に八幡平市議会議員選挙に立候補し、当選を果たす。現在3期目。前回の市議選では700票余りの得票で全体の真ん中程度で当選している。

 

 工藤氏は「若者の人口流出を抑え、まちのにぎわいを取り戻す。元気で魅力ある市を目指す」と6月に出馬表明している。(1)子育て環境の充実 (2)親元就業者への助成など若者への支援 (3)老後も安心して暮らせるまちづくりなど、社会保障を重視した政策だ。「現市政より質の高い行政サービスを目指す。市民の声を聞き、寄り添った運営を展開したい」と選挙戦に向けた抱負を語っている。

 

 市議7人に加え、後援会(松尾光彦会長)や「新しい八幡平市をつくる会」(高橋喜代春代表)などの支援があると報道されている。

現新の一騎打ちか 八幡平市長選、告示まで1カ月

 

アンケートで八幡平市長選を応援しよう